コンサルと手を切る10のステップ

(2011/05/24)
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今回は、経営者の誰もが必ずと言っていいほど心に持っている「資金繰りで苦しみたくない」を実現するための方法をお教えしたいと思います。実は、資金繰りをラクにすると言っても、置かれている会社の状況によって対策は全く違うのです。そこで、次の項目に沿ってチェックをしてみてください。

CHECK1 売掛金や受取手形は、
きちんと回収できているか


売掛金や受取手形が増えるということは、売上が増えているか、はたまた回収できていないかのどちらかです。売上が増えているのであればまだしも、回収できていない、あるいは回収が遅れているのは大問題です。いくら売上が増えても、未回収が増えれば仕入れや在庫の分、余計に資金繰りは苦しくなります。

ここで大事なことは
・回収が遅れている、あるいはいつ回収できるかさえもわからないような売掛金が増えていないか(いわゆる不良債権が増えていないか)
・受取手形のサイトが長くなっていないかということです。

この点を確認し、回収が遅れている場合は、回収期日を確認し、回収できたかどうか、最後まで管理するようにしましょう。

回収不可能債権(不良債権)が増えている場合は、なぜ増えたのかという原因を把握し、今後発生しないための対策を講じなければいけません。

受取手形や売掛金のサイト(売掛債権回収日数)が長くなっている場合は、どの担当者の、どの得意先が長くなってきているのかを把握し、得意先に要請、交渉する必要があります。

時々、得意先に「サイトの日数をもっと短くして欲しい」なんて言うと、「おまえの会社は大丈夫か」と言われるから言えないという経営者の方がいます。得意先の言うままになっていると、本当に会社は苦しくなってしまいます。

売ったあと、早く回収するのは当たり前です。「サイトを短くしたい」と言うのは当たり前のことなのです。当たり前のことを当たり前にしないから会社が苦しくなるのです。堂々と、「うちの営業方針では“○○日で回収する”となっていますので、是非ご協力をお願いします」と言うべきなのです。

CHECK2 回収と支払いのサイトが
アンバランスになっていないか


回収日数よりも支払日数の方が短い場合、アンバランスになっていると言えます。「支払いが先、回収が後」では立て替えなければなりません。普段であればまだしも、ひとたび資金繰りが苦しくなってしまうと、この立て替えが苦しくなってきます。平時からこのバランスをチェックしておきましょう。

回収と支払のバランスは、
(売掛債権回収日数と仕入債務支払日数の差)
で見ます。

(売上債権/売上高÷365) ― (仕入債務/仕入高÷365)

この数値が「マイナス」だと、支払条件より回収条件の方が良いと言うことです。もしこれが「プラス」で、さらに数値が大きければ大きいほど運転資金が足りないという状況になっています。こういう時は、最初のチェック項目にあった「売掛債権の改善」に取り組み、支払いの改善、すなわち支払いサイトの延長(長期化)に取り組むこともあり得ます。

ただし、支払いを延ばすと売掛金の回収以上に取引先に警戒されますから注意が必要です。ちなみに、この数値は小売業などの現金商売はマイナスになります。


→資金繰りをラクにする方策その2

筆者紹介

椢原 浩一 Koichi Kunihara
KRBコンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
認定事業再生士(CTP)1964年大阪府生まれ。近畿大学を卒業後、株式会社キーエンスを経て、27歳の時に経営コンサルタントの世界に。1999年から会社再生、事業再生に本格的に取り組み始める。
2005年にKRBコンサルタンツ株式会社設立。1社でも多くの会社を立て直し、経営者と従業員の生活と人生、財産を守ることに日々全力投入している。会社を再生させるだけでなく、売上アップや組織に活力を与えるその再生手法に、再生企業経営者から絶大な信頼を得ている。
http://www.krbcg.co.jp/

(左)『銀行交渉がうまくいく返済猶予成功術』(椢原浩一著)
(右)『一年で黒字を実現する赤字企業再建術』(椢原浩一著)

 

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